【6月27日 AFP】フランスの首都パリのノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)で今年4月に起きた大火災について、同国の検察当局は26日、たばこの火の不始末または電気系統の故障が原因だった可能性があり、放火の可能性は低いとの見解を示した。

 当局が火災原因の公式見解を出すのはこれが初めて。しかし火災から2か月以上たった今も、原因についての具体的な結論は依然として出ていない。検察の発表ではまた、過失の疑いで予審判事による捜査が開始されたことも公表された。

 世界遺産(World Heritage)にも登録されている観光名所であるノートルダム大聖堂で4月15日に起きた大火災は、パリで過去に起きた中でも最も大きな被害を出した文化遺産火災の一つとなり、フランスと世界に衝撃を与えた。(c)AFP/Stuart WILLIAMS