【6月24日 AFP】米国の有名な曲芸師一族で、「空飛ぶワレンダ一家(Flying Wallendas)」の愛称で知られるファミリーのリヤーナ(Lijana Wallenda)さん(42)とニック(Nik Wallenda)さん(40)姉弟が23日、ニューヨークのタイムズスクエア(Times Square)の25階相当の高さで、身の毛のよだつような綱渡りを成功させた。

 ニックさんは、ナイアガラの滝(Niagara Falls)や、グランドキャニオン(Grand Canyon)国立公園にあるリトルコロラド川渓谷(Little Colorado River Gorge)上空での綱渡りを成功させている。

 今回の手に汗を握るパフォーマンスに挑む前、ニックさんはリヤーナさんに対し「ニューヨークで達成できたらどこでも達成できる。だからニューヨークでやってみせようじゃないか」と声を掛けた。

 高層ビルの間に張られたワイヤの長さは396メートル。2人はそれぞれ綱の両端から、バランスを取るための長い棒を持ち、ゆっくりと歩を進めた。この様子は生中継され、地上からは大勢の観客が見守った。
 
 姉弟は同一地点に達すると、リヤーナさんがワイヤの上に座り、ニックさんがリヤーナさんの上を越えた。そして2人は空中散歩を再開した。

 今回の綱渡りは5ブロック分の距離を、36分かけて行われた。この神経をすり減らすパフォーマンスの間、リアーナさんが祈りをささげ、歌を歌う声が聞こえていた。姉に対し、ニックさんはイヤホンマイクを通して、励ましの言葉を掛けていた。(c)AFP