【6月24日 AFP】男子テニス、フィーバーツリー選手権(Fever-Tree Championships 2019)は23日、ダブルス決勝が行われ、フェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)/アンディ・マレー(Andy Murray、英国)組が7-6(8-6)、5-7、10-5でジョー・ソールズベリー(Joe Salisbury、英国)/レジーブ・ラム(Rajeev Ram、米国)組を下して優勝した。

 今年初めに受けた「人生を変える」股関節の手術からの復帰戦で劇的なカムバックを果たしたマレーは、過去に世界ランキング1位を記録したシングルスのキャリアを今年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)で再開する可能性があると話した。

 マレーはシングルスへの復帰を決めたわけではないとしているが、その舞台が2012年に四大大会(グランドスラム)初タイトルを獲得した全米オープンになる可能性があるか問われると、「まあ可能性としてはある」と答えた。

「でもどちらになろうとあまり気にしない。もちろん全米オープンでプレーできたら素晴らしいが、それができなかったとしても、ここでダブルスの1回戦に勝っただけでものすごい喜びや幸せを感じることができた。それで十分なんだ」「今年全米オープンに出る必要性はないし、戦える状態になったり、大会を優勝したりしなくてはいけないわけでもない。自分にとっては楽しむことが重要だ」

 またマレーは、今大会を痛みがない状態で終えられたとしながらも、今後も痛めた部分には気を付けなくてはいけないとして「シングルスでコートに戻るというだけの話ではない」「しっかりと筋肉を正しいバランスに整えることで、同じ部分に負担をかけ続けないようにし、長期的に保護することが大切」と語った。

 シングルスでグランドスラム通算3勝を記録し、五輪でも2大会連続で優勝している32歳のマレーは、今年1月に涙ながらに現役引退を検討していることを表明。現在の世界ランキングは214位まで落ちている。(c)AFP/Pirate IRWIN