【6月22日 AFP】男子テニス、フィーバーツリー選手権(Fever-Tree Championships 2019)は21日、ダブルス準々決勝が行われ、フェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)/アンディ・マレー(Andy Murray、英国)組がダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)/ケン・スクプスキ(Ken Skupski、英国)組に6-4、4-5とリードしたところで、試合が日没順延となった。

 男子シングルスで四大大会(グランドスラム)通算3勝を記録しているマレーは、英ロンドンのクイーンズクラブ(Queen's Club)が日没で暗くなったことに不満な様子を見せていたが、それは来月行われるウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)の混合ダブルスで一緒にプレーするパートナー候補が大勢名乗りを上げるまでのことだった。

「人生を変える」股関節の手術を受けて以降初めて実戦に臨んでいるマレーは、来月オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)で開催されるウィンブルドンでは、フランスのピエール・ユーグ・エルベール(Pierre-Hugues Herbert)とのペアで男子ダブルスのみに出場する予定となっている。

 しかしながら、マレーは同大会で混合ダブルスに出場することも検討しており、全仏オープンテニス(French Open 2019)女王のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)から「ありがとう、でも遠慮しておきます」と言われるなど、パートナー探しは思うように進んでいないと認めていた。

 ところが、その後ソーシャルメディアでは、突如としてマレーにオファーが殺到している。

 ロシアのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova)は、自身のツイッター(Twitter)アカウントにマックス・ミルニー(Max Mirnyi、ベラルーシ)氏とのペアで出場した2004年全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)の動画を添えて、「アンディ・マレーが、ウィンブルドンの混合ダブルスでパートナーを探しているらしい。きょう私の履歴書を送ってくれた全米オープンにお礼を」と投稿した。

 チェコのバーバラ・ストリコバ(Barbora Strycova)は、「ヘイ、アンディ・マレー。ウィンブルドンの混合ダブルスでパートナーを探していて、私の仲間から何度も断られたといううわさを耳にした。私なら彼女たちと同じ過ちは絶対にしないと誓う」とツイート。

 マレーの同胞であるナオミ・ブローディ(Naomi Broady、英国)も、弟のリアム・ブローディ(Liam Broady)を怒らせることになってもパートナーに応募する意向を示し、「アンディ・マレー。あなたと一緒にプレーするためなら、実の弟であるリアムを見捨ててもいい。ごめんなさいね、弟。愛してる」と書き込んだ。

 さらには、女子テニスの先駆者である75歳のビリー・ジーン・キング(Billie Jean King、米国)氏も、元世界1位のマレーとプレーする誘惑に駆られており、「予定を確認。空いてる。靴ひもを結んでおくわ。アンディ・マレー」とつづった。(c)AFP/Pirate IRWIN