【6月24日 AFP】ベルギーの首都ブリュッセル市議会は、市のシンボル「小便小僧(マヌカンピス、Manneken Pis)」の像に米歌手マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの没後10年に合わせてジャクソンさんの衣装を着させる計画について、承認を撤回した。関係者が21日明らかにした。

 ドキュメンタリー映画『ネバーランドにさよならを(Leaving Neverland)』の公開以来、生前のマイケルさんの児童性的虐待疑惑が再燃しているが、ブリュッセル市議会のスポークスマンはAFPに対し、「市議会はこのドキュメンタリーに無関心でなく、慎重な立場を取ることを選んだ」と説明した。

 小便小僧はバロック様式の噴水に約400年前から立ち堂々と放尿している裸の男の子の像で、ブリュッセルの観光名所。小便小僧にマイケルさんの命日の今月25日にマイケルさんの衣装を着させる計画はベルギー国内のファンクラブが主導し、前の市政府が承認していた。
 
 『ネバーランドにさよならを』は、ベルギーで今年3月下旬にテレビ放送された。この映画でマイケルさんが小児性愛者だったと非難する声が再び高まっている。(c)AFP