【3月6日 AFP】米人気歌手、故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの小児性愛問題がドキュメンタリー映画によって再燃したことを受け、カナダの大手ラジオネットワークがジャクソンさんの楽曲の使用自粛を決定した。

【写真】マイケル・ジャクソンさんのビフォーアフター

 同ネットワークを傘下に置くカナダの大手通信・メディア事業者コジェコ(Cogeco)が5日、明らかにした。同社はケベック(Quebec)州で22局、オンタリオ(Ontario)州で1局のラジオ局を運営する。

 同社はこの決定について、米ケーブルテレビ局HBOが3日、ジャクソンさんから幼い頃に性的虐待を受けたと男性2人が証言するドキュメンタリー映画『Leaving Neverland(原題)』を放映したことを受けた措置だと説明した。

 コジェコ広報部長のクリスティーン・ディケール(Christine Dicaire)氏はAFPに対し、「わが社はリスナーの声に配慮しており、3日に放送されたこのドキュメンタリーは反響を呼んだ」「わが社は傘下のラジオ局から(ジャクソンさんの)楽曲を除外することで、状況を見守ることを選んだ」と述べた。

『Leaving Neverland』は英国の公共放送、チャンネル4(Channel 4)でも6日と7日に放映が予定されている。一方、同じく英公共放送のBBCはこの映画に配慮し、「スリラー(Thriller)」や「ビリー・ジーン(Billie Jean)」などの大ヒット曲を含むジャクソンさんの楽曲をお蔵入りさせる方針との報道もある。(c)AFP