【6月23日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は22日、現役引退後のキャリアについては決まっていないと語った。

【写真特集】ロジャー・フェデラー~史上最高のテニス選手~

 来月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)で通算9回目の大会制覇を果たし、四大大会(グランドスラム)の優勝回数を21に伸ばすことを目指している37歳のフェデラーは、その輝かしいキャリアに終止符を打つ時間が近づいていると認めている。

 この日、出場中のノベンティ・オープン(NOVENTI OPEN 2019)で通算13度目の決勝進出を決めた後、フェデラーは「もうキャリアの最後の方に来てしまっているから残念だ。ここまであっという間だった」と話した。

「そう感じるのは良いサインでもある。ものすごく楽しんできたということだからね」「ここまで本当に幸運なキャリアを過ごしてきた。ああしておけばよかったということも一切ない。すべての人がするような若い時の失敗を別としてね」

 フェデラーはラケットを置いた後に何をするかはまだ見えていないとしており、「将来は未定。中には引退後の明確なプランが必要な選手もいるけど、僕はそうではない」と述べた。

「家族のためにも柔軟性を持ちたい。いろいろな機会があるだろう」「自分の基金もあるし、これまで長く時間を共にし、引退後も関係が続くであろうスポンサーもいる」

 また、引退後のエキシビションマッチ出場については、あまり多くの試合には出ないだろうとの考えを示している。

「もちろんテニス界に関わり続けたいし、もしかしたらエキシビションとかチャリティーマッチをするかもしれない」「ただそれにはどれだけ体を維持できるかや、どれくらい自分が体づくりをしたいかといったことも関係してくる」

 そして、現在は大会優勝を目標としている中で「6か月から1年」先まで計画するようにしているとし、「けがをしないようにするということが最優先事項。自分にとっては健康が一番大切だから」と付け加えた。(c)AFP