フェデラーがまたフルセットの辛勝、ノベンティOP通算15回目の4強入り
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【6月22日 AFP】男子テニス、ノベンティ・オープン(NOVENTI OPEN 2019)は21日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-3、4-6、6-4で第7シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)に競り勝ち、大会通算15回目の準決勝進出を果たした。
世界ランク3位のフェデラーは、来月開幕するウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)の前哨戦である今大会で、自身が持つ歴代1位の優勝回数を10に伸ばすことを目指しているが、ここまで厳しい戦いを強いられている。
20日に行われたジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)との2回戦ではフルセットの激戦となり、この日もバウティスタ・アグトに追い込まれながらの戦いとなった。
フェデラーは試合を振り返り、「体はグラス(芝)によく反応しているから、もっと短い試合になることが望ましい」とすると、「そうでなくても問題ない。ウィンブルドンまで回復する時間は十分にあるからね」とコメントした。
四大大会(グランドスラム)通算20勝のフェデラーは、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)とダブルスのペアを組むフランスのピエール・ユーグ・エルベール(Pierre-Hugues Herbert)と22日の準決勝で対戦する。独ハレ(Halle)大会では、パット・ラフター(Pat Rafter)氏に敗れた2001年以降、出場した15大会ではいずれもベスト4入りを果たしている。
エルベールは、第4シードのボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)との準々決勝で、第1セットを7-5で先取したところで相手が腰の故障で途中棄権し、4強入りを果たしている。
一方、世界ランク5位で第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は、ベルギーのダビド・ゴフィン(David Goffin)に6-3、1-6、6-7(3-7)でまさかの敗戦を喫した。
1回戦で足を滑らせて痛めた膝を腫らしながらプレーしていたズベレフは、世界33位のゴフィンを相手にリズムがつかめず、試合を見守っていた地元ファンを失望させた。
ズベレフは今季のグラスコートシーズンでは不本意な結果が続いており、前週のメルセデス・カップ(MercedesCup 2019)でも同胞のダスティン・ブラウン(Dustin Brown)の前に早期敗退に終わった。
ゴフィンが準決勝で対戦するイタリアのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini)は、第3シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)を6-2、7-6(7-4)で撃破し、2019年シーズンの快進撃を続けている。(c)AFP/Kit HOLDEN