【6月20日 AFP】コパ・アメリカ(2019 Copa America)は19日、グループBの試合が行われ、アルゼンチンは再び苦戦を余儀なくされたが、リオネル・メッシ(Lionel Messi)のPKでパラグアイと1-1の引き分けに持ち込んだ。

 アルゼンチンは前半、リチャル・サンチェス(Richard Sanchez)にゴールを許したが、57分にメッシがPKを決め試合を振り出しに戻した。後半にはパラグアイにPKを与える場面もあったが、GKフランコ・アルマーニ(Franco Armani)がこれをセービングし、黒星を免れた。

 2試合を終えて勝ち点1しか挙げられていないアルゼンチンは、1試合を残してグループBの最下位に沈んでいる。

 しかし、今大会では各組の3位チームのうち成績上位2か国が準々決勝に進めるため、カタールとのグループステージ最終節で大勝を収めれば、アルゼンチンは勝ち上がりを決めることができる。

 カタール戦について「勝たねばならない」とコメントしたアルゼンチンのリオネル・スカローニ(Lionel Scaloni)監督は、「良かった点と悪かった点を確認し、決断を下す。まだ勝ち上がりの可能性が残っているのは幸運」と続けた。

 また、スカローニ監督はGKアルマーニの名を挙げ、称賛の言葉を述べた。

「われわれはフランコを信頼している」「彼はこのチームの守護神だ。彼がPKを防いでくれたから、まだ可能性が残っている。彼が好パフォーマンスを見せてくれてうれしい」

 黒星を喫したコロンビアとの初戦に続き、またしても低調なパフォーマンスを見せたアルゼンチンがこの先も勝ち上がっていくには、試合内容を改善させる必要があるだろう。

 同組のもう一方の試合では、コロンビアがドゥバン・サパタ(Duvan Zapata)の得点でカタールを1-0で下し、準々決勝に駒を進めた。

 アルゼンチンとの初戦を2-0で制し、粘り強いカタールからも白星を挙げたコロンビアは、一番乗りで8強入りを果たした。勝利はふさわしい結果だったが、強固なカタールのディフェンスの前に85分以上もゴールを挙げられず、途中までは白星を逃すようにも見えた。

 2022年W杯(2022 World Cup)の開催国であるアジア王者のカタールが準々決勝に進むには、グループステージ最終節でアルゼンチンを下す必要があるかもしれない。(c)AFP