【6月20日 AFP】男子テニスのフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)は19日、2017年に行われたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)のダブルスの試合で八百長行為があった疑惑が浮上したことを受け、報道を断固として否定した。

 スペインのデジタル紙エル・コンフィデンシアル(El Confidencial)は同日、先日にスペインサッカー界を揺るがした八百長捜査の中で、不正の仕掛け人がロペス組が敗れることになると主張している記録が見つかったと報じた。

 問題の2017年のウィンブルドンでロペスは、マルク・ロペス(Marc Lopez、スペイン)とのペアでオーストラリア組に4セットで敗れた。ロペスはこの試合に先立って行われたシングルスの試合を足のけがで棄権していた。

 今週、競技に復帰するアンディ・マレー(Andy Murray、英国)とペアを組んでフィーバーツリー選手権(Fever-Tree Championships 2019)に出場するロペスは「八百長疑惑が指摘された大会とは一切関係ないと、公に断固として否定することが非常に重要だと考えている」と話した。

「残念ながらテニス選手は有名人であり、自分たちの名前が手の届かないところで使われるリスクにさらされている」「だからこのような不当な疑惑から自分自身を守るため、力が及ぶ範囲内でできることをすべてやるつもりだ」

「(捜査に)全面協力するため、マルクと私はすぐにテニス・インテグリティ・ユニット(TIU、不正防止機関)に連絡を取った。あの2017年のウィンブルドンの試合に関して、現時点で捜査は行われていないと言われた」「TIU、そしてテニス界を守る彼らの役割に全幅の信頼を寄せている」

 一方のマルク・ロペスもコメントを発表し、「報道で伝えられているような人々と会ったり、関係を持ったりしたことは一度もない」と述べている。(c)AFP