【6月20日 AFP】女子サッカーW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)は19日、グループDの試合が行われ、アルゼンチンは3点差を追い付いて3-3でスコットランドと引き分け、決勝トーナメント進出に向けわずかな可能性を残した。

 アルゼンチンは、フロレンシア・ボンセグンド(Florencia Bonsegundo)が後半アディショナルタイムに蹴り直しのPKを決め、スコットランドを敗退に追い込んだ。

 スコットランドは勝ち点1でグループDの最下位となり、一方のアルゼンチンは同2で3位となった。

 この試合に勝利すれば勝ち上がることができたアルゼンチンだったが、16強入りを果たすには20日に行われる他のグループの2試合での結果を待つことになる。

 今大会では3位チームのうち成績上位4か国に勝ち上がりの権利が与えられるが、アルゼンチンが決勝トーナメントに駒を進めるには、グループEのカメルーン対ニュージーランド戦、グループFのタイ対チリ戦がともに引き分けで終わる必要がある。

 この試合の終盤には、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定によるレビューが2度あったにもかかわらず、アディショナルタイムはほとんど追加されず、両チームは不満を抱えた。

 グループステージの3試合で相手にPKを与えたスコットランドのシェリー・カー(Shelley Kerr)監督は、「3試合のすべてでVAR判定が行われたのは不当に感じる。非常に不運だ」とコメントした。

 キム・リトル(Kim Little)、ジェン・ビーティー(Jen Beattie)、エリン・カスバート(Erin Cuthbert)にゴールを決められたアルゼンチンは、69分までに0-3とリードされた。

 しかし74分、アルゼンチンはミラグロス・メネンデス(Milagros Menendez)が今大会のチーム初ゴールをマークし1点を返すと、その5分後にはクロスバーを直撃したボンセグンドのシュートが相手GKリー・アレクサンダー(Lee Alexander)に当たってゴールラインを割った。

 88分、VAR判定でアルゼンチンにPKが与えられると、ボンセグンドの最初のキックはアレクサンダーに防がれた。しかし、GKがゴールラインより前に出ていたことがVARによって判明したため蹴り直しとなると、ボンセグンドが2度目のシュートを成功させてアルゼンチンが後半アディショナルタイム4分に追いついた。(c)AFP