【6月15日 AFP】女子サッカーW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)グループDの一戦で、スコットランドを2-1で下して本来の勢いを取り戻した日本の高倉麻子(Asako Takakura)監督は14日、若手主体のなでしこがこれからもっと力を発揮できるという認識を示した。

 4日前のアルゼンチン戦でスコアレスドローに終わるという不本意な結果に終わった日本は、この日レンヌ(Rennes)で行われたグループ第2戦で、2011年大会の優勝メンバーだった岩渕真奈(Mana Iwabuchi)が先制点を挙げると、菅澤優衣香(Yuika Sugasawa)がPKを決め、ベスト16入りに近づいた。

 世界ランク7位の日本は決勝トーナメントで有利な組み合わせを確保すべく、グループ最終戦でイングランドを下して首位通過することを目指している。

 19歳の遠藤純(Jun Endo)を含め、先発メンバーに23歳以下の選手を6人起用した高倉監督は、「勝つしかない試合だった。その中で強い気持ちでアグレッシブにプレーしてくれた」「初戦では出せているようで出せていなかった。勝つしかないという状況の中で、少し日本らしさが戻ってきた」「スコットランドという素晴らしいチームに勝てたとはいえ、まだ選手は伸びていかなければいけないと思っているので、もう一段上にいこうという話をしながら、また一歩進めて行きたい」と話した。

 一方、スコットランド代表のシェリー・カー(Shelley Kerr)監督は、「ミスで2点を献上してしまったのは間違いない。それがなければ、もっと競り合えた」「きょうは本来の日本を目の当たりにした。動きが素晴らしく、それは分かっていたのでどうにか止めようとした。相手は世界レベルの選手たちなので、試合の中でそれができなかったのが納得できる場面もあった」と語った。(c)AFP/Andy SCOTT