【6月15日 AFP】女子サッカーW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)は14日、グループDの試合が行われ、日本は2-1でスコットランドを下して決勝トーナメント進出に前進した。

 10日に行われた大会初戦の格下アルゼンチン戦でスコアレスドローに終わっていた日本は、岩渕真奈(Mana Iwabuchi)と菅澤優衣香(Yuika Sugasawa)が得点を決めた。

 高倉麻子(Asako Takakura)監督率いるなでしこは、決勝トーナメント1回戦で楽な対戦相手に当たる可能性の高いグループ首位に立つチャンスを握りしめ、イングランドとのグループ最終戦に臨む。

 レンヌ(Rennes)のロアゾン・パーク(Roazhon Park)で日本は23分、相手DFのクリアミスをつなぐと岩渕がペナルティーエリア手前からGKリー・アレクサンダー(Lee Alexander)の頭上を抜いてバーの下を通るシュートを蹴り込み、先制点を挙げた。

 その後、熊谷紗希(Saki Kumagai)のヘディングシュートがキム・リトル(Kim Little)にゴールライン上でクリアされて追加点のチャンスを逃した日本だったが、37分にはエリア内でレイチェル・コルシー(Rachel Corsie)に菅澤が引き倒されPKを得ると、これを菅澤が自ら決めてリードを広げた。

 スコットランドは、初戦のイングランド戦で得点したクレア・エムスリー(Claire Emslie)を投入した後半に持ち直すと、アレクサンダーが好セーブを連発。

 それでも、エリン・カスバート(Erin Cuthbert)の至近距離からのシュートは枠に嫌われ、清水梨紗(Risa Shimizu)のエリア内でのハンドボールへのアピールは主審に流された。

 残り2分でスコットランドは、ラナ・クレランド(Lana Clelland)が20メートル以上の距離からネットを揺らして一矢を報いたが、最終戦のアルゼンチン戦を前に大会初出場での決勝トーナメント進出への希望はかすかなものになった。(c)AFP