【6月14日 AFP】スーダンの暫定軍事評議会は13日、民政移管を求めて首都ハルツームで座り込みを行っていたデモ隊を強制排除し、多数の死者を出したことを初めて認め、「間違いが起こった」と述べた。

 ハルツームでは、デモ指導者らと暫定軍事評議会の協議が物別れに終わった数日後の今月3日、武装した軍服姿の男らが座り込み参加者の野営地を強制撤去した。医師らは、この作戦により120人が死亡したと主張。一方、保健省は、同日の死者数は全国で61人だったとした。

 暫定軍事評議会の報道官は13日、同評議会は「座り込みを排除することを決めた」とした上で、「われわれは指揮官らに排除計画の立案を命じた。指揮官らは計画を立て、実行した(中略)だが残念ながら、間違いが起こった」と説明。また、この事案に関する調査結果を15日に公表すると述べた。

 このほか報道官は、同評議会に対して「複数のクーデターが計画されていた」が、ここ数日で阻止されたと発表。「2つのグループの将校ら」が拘束されていると明らかにした。

 デモ隊は民政移管を求めて全国で不服従運動を展開してきたが、今回の発表に先立つ11日、運動を終了し、軍事評議会との協議を再開することに同意していた。(c)Abdelmoneim Abu Idris Ali and Menna Zaki