【6月13日 AFP】イランを訪問中の安倍晋三(Shinzo Abe)首相は12日、同国のハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領と会談した。安倍首相は会見後の共同記者会見で、イランに対し中東和平での「建設的な役割」を果たすよう求めた。

 日本の首相によるイラン訪問は41年ぶり。今回の訪問には、同国と米国との間の緊張緩和という異例の外交目的がある。

 安倍氏は会見で、「中東の平和と安定を確固たるものとするため、イランが建設的な役割を果たすことが不可欠だ」と表明。また現在、中東では緊張が高まっており、偶発的に紛争が起きる可能性を指摘する専門家もいると指摘し、「何としても武力衝突を避ける必要がある」と強調した。

 一方のロウハニ大統領は、米国が制裁でイランに経済的圧力を加えることを止めれば、中東と世界には「非常に前向きな変化」が訪れるとの見解を表明。「われわれは中東で紛争を起こすことはしない。米国に対してもだ。だがわれわれに対する戦争が始まれば、壊滅的な対応を取る」と述べた。(c)AFP/Amir HAVASI