【6月10日 AFP】中央アジア・カザフスタンの選挙管理委員会は10日、ヌルスルタン・ナザルバエフ(Nursultan Nazarbayev)前大統領が後継に指名していた現職のカシムジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)氏が7割以上の票を得て当選したと発表した。投票が行われた前日の9日には、抗議デモが発生していた。

 選管の発表によると、トカエフ氏の得票率は70.76%。2位は野党候補のアミルジャン・コサノフ(Amirzhan Kosanov)氏だったが、16.2%にとどまったという。

 トカエフ氏は、過去30年にわたり権力を握ったナザルバエフ前大統領の支持を受けており、当初から勝利は確実とみられていた。

 しかし投票日の9日には、選挙の不正を指摘する人々がボイコットを呼び掛け、ここ3年で同国最大規模の抗議デモに発展していた。(c)AFP