【6月10日 AFP】昨年ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領とフランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が共にホワイトハウス(White House)の庭にナラの苗木を植える姿は、両首脳の友好関係を象徴するものとなった。

 しかしその後、イランや貿易の問題をめぐって米仏関係は悪化。さらに外交筋が今週明らかにしたところによると、友好の象徴だった苗木も育たず枯れてしまったという。

 苗木はマクロン氏が昨年4月に米ワシントンを公式訪問した際、トランプ氏に贈ったもの。第1次世界大戦(World War I)中に約2000人の米海兵隊員が命を落とした仏北部の森から移植され、両大統領夫人が見守る中、トランプ氏とマクロン氏が植樹を行った。

 その姿は世界各国のカメラマンによって撮影されたが、その数日後には苗木は検疫に送られ、姿を消してしまった。

 ジェラール・アロー(Gerard Araud)駐米フランス大使(当時)はツイッター(Twitter)に、「米国に持ち込まれるあらゆる動植物には検疫が義務付けられている」と投稿。苗木は検疫後に植え直されると説明していた。

 だが、苗木は二度と植え直されることはなかった。外交筋によると検疫中に枯れてしまったのだという。(c)AFP