【6月9日 AFP】イランのビージャンナムダル・ザンギャネ(Bijan Namdar Zanganeh)石油相は8日に公開されたインタビューで、同国は「型破りな」手段を用いて原油の販売を継続し、米国による制裁を迂回(うかい)していると述べた。

 イラン石油省傘下のシャナ通信(SHANA)によると同相は、「わが国は非公式な、もしくは型破りな販売を行っているが、いずれも秘密だ。米国が知ればたちどころに止めるだろう」と語った。

 同相はイランの原油輸出について詳細を語らず、制裁が解除されるまではデータを公表しない意向を示した。

 米国は2018年5月、イランが2015年に主要6か国と結んだ核合意から離脱。核合意はイランの核開発計画の制限と引き換えに対イラン制裁を緩和する内容だった。

 米政府は2018年11月、対イラン制裁を再発動したが、同国から原油を輸入する8か国を対象に6か月の適用除外期間を設定。今年5月には、イラン政府に「最大限の圧力」をかける作戦の一環として全ての適用除外措置を打ち切った。

 米ブルームバーグ(Bloomberg)がまとめたデータによると、イランの原油輸出量は昨年10月、日量150万バレルだったが、今年4月には75万バレルにまで落ち込んでいる。(c)AFP