【6月9日 AFP】メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)大統領は8日、移民抑制と引き換えに米国による対メキシコ関税の発動を回避したメキシコ政府を称賛し、「メキシコで経済危機・財政危機は起きない」と述べた。

 しかし、左派のロペスオブラドール氏はドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に対し、中南米からの集団脱出を阻止するにはメキシコが国境を閉鎖するだけでは不十分で、米国が中米諸国の経済発展に投資をしなければならないと指摘した。

 ロペスオブラドール氏は米国境に接するメキシコ北部の町ティフアナ(Tijuana)で開かれた集会で、「国境の閉鎖や強制的な手段だけでは解決策にならない。唯一の解決策はチャンスの少なさや貧困への対策を行うことだ。そうすれば移動は任意的なものになる」と語った。(c)AFP