【7月8日 AFP】女子サッカーW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)は7日、決勝が行われ、米国が2-0でオランダを下し、大会連覇を達成した。

 試合は前半、オランダが守護神サリ・ファン・フェーネンダール(Sari van Veenendaal)の好守もあって相手の攻撃を水際で食い止めていたが、迎えた後半15分過ぎ、いったんはCKを取ったかに見えた場面で、主審がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)との確認をへて米国のPKを指示すると、これをミーガン・ラピノー(Megan Rapinoe)が決めて米国が先制した。

 ラピノーは大会を通じてピッチの内外で注目を集めてきた選手だけに、髪をピンクに染めた34歳が先制ゴールを決める雰囲気は十分に漂っていた。また今大会はVARにもスポットライトが当たった大会で、決勝の均衡を破るゴールが映像判定から決まったのも、またある意味で必然だった。

 さらに米国は69分、小柄な体でピッチを駆けまわり、こちらも大会を通じて出色の出来を見せていたローズ・ラベル(Rose Lavelle)が追加点を挙げ、オランダの反撃の芽を摘んだ。米国はこれで女子W杯8大会で通算4回目の優勝を飾り、女子サッカー最強国としての地位をさらに確固たるものにしている。

 ラピノーは「言葉にならない。今は信じられない気分。また決勝へたどり着くだけでもすごく難しいことだった」「できればこの覇権をこれから先もずっと維持していきたい」とコメントした。

 ラピノーはイングランドのルーシー・ブロンズ(Lucy Bronze)とラベルを上回って大会最優秀選手の座を獲得。さらにチームメートのアレックス・モーガン(Alex Morgan)、イングランドのエレン・ホワイト(Ellen White)と通算6ゴールでトップタイに並んだが、出場時間の短さなどからラピノーが大会得点王にも輝いている。(c)AFP/Andy SCOTT