【6月7日 AFP】ゲイ・プライド運動の発端となった米ニューヨークでの「ストーンウォールの反乱(Stonewall Uprising)」から50年を控え、同市警察のジェームズ・オニール(James O'Neill)署長は6日、当時同市で行われた性的少数者(LGBTQ)に対する取り締まりを謝罪した。

 オニール署長は「当時起きたことが起こるべきではなかったことを、私は承知している」と述べ、「ニューヨーク市警による行為は全く間違っていた。差別的で、抑圧的な行為であり、それに対し私は謝罪する」と表明した。

 1969年6月に起きたストーンウォールの反乱では、同市グリニッチビレッジ(Greenwich Village)にある名の知れたゲイバー「ストーンウォール・イン(Stonewall Inn)」で執拗(しつよう)に繰り返された警察の取り締まりをきっかけに、暴動が発生。事件はLGBTQの市民権運動の転換点となり、ゲイ・プライド運動の誕生につながった。

 オニール署長は、同市の多様なLGBTQコミュニティーをたたえる「プライド月間」の治安対策を説明する場で謝罪を行い、会場では湧き起った拍手が長く続いた。(c)AFP