【6月6日 AFP】アフリカサッカー連盟(CAF)は5日、没収試合になっていたエスペランス(Esperance、チュニジア)とウィダード・カサブランカ(Wydad Casablanca、モロッコ)によるCAFチャンピオンズリーグ(CAF Champions League 2018-19)決勝の第2戦を、今月開幕するアフリカネーションズカップ(2019 The Africa Cup of Nations)後に中立地で行うよう命じた。

 今回から出場枠が24チームに増え、開催準備の遅れに悩まされていたアフリカネーションズカップの開幕が2週間後に迫る中、今回の決定はアフリカサッカー界に混乱をもたらしている。

 先週行われた決勝の第2戦、カサブランカは59分にネットを揺らしたものの、このゴールは認められなかった。

 その後、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定が使用できない状況であることを知ったカサブランカの選手たちがプレーを拒否したため試合は中断。90分がたっても試合は再開されなかったため、第2戦を1-0でリードし2戦合計スコアでも2-1と上回っていたエスペランスの優勝扱いになっていた。

 CAFのヘディ・ハメル(Hedi Hamel)会長補佐は、「アフリカチャンピオンズリーグの決勝第2戦では、競技面と安全面のコンディションが条件を満たしておらず、試合を最後まで行えなかった」とコメントした。

「結果として、この試合はチュニジア国外で行われなければならない。エスペランスはトロフィーを返還する必要がある」「この試合はアフリカネーションズカップの後に行われるが、日程は未定だ」

 エスペランスはこの決定に異議を申し立てる見通しであり、クラブの関係筋によれば、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への不服申し立てをはじめとした選択肢を探るという。

 アフリカネーションズカップは今月21日から来月19日まで、エジプトで開催される。(c)AFP