【6月6日 AFP】1日に行われたボクシング、WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチでアンディ・ルイス・ジュニア(Andy Ruiz Jr、米国)に衝撃的なTKO負けを喫したアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)が5日、敗戦の責任は自身以外の誰にもないとコメントした。

 米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)で行われた一戦でジョシュアは、ヘビー級史上最大級の番狂わせの敗戦を喫し、3団体統一王者から陥落。下馬評で圧倒的に不利だった29歳のルイスに7回までに計4度のダウンを奪われ、無敗記録も途絶えた。

 ジョシュア陣営は契約に盛り込まれた再戦条項を適用したという。多くの評論家が力の抜けたパフォーマンスを不審がるなど、ジョシュアは何か問題を抱えていたのではないかとうわさされているが、本人はこれを否定している。

「パニック発作に襲われたのではない」「男らしく敗戦を受け入れる。誰も、何も責めることはしない」

 2012年ロンドン五輪で金メダルを獲得して頭角を現したジョシュアは、トレーナーのロブ・マクラッケン(Rob McCracken)氏との関係解消を否定し、トレーナーに向けられた批判を代わりに受け止めた。

「その場所に立っていたのは自分だ。パフォーマンスは予定とは違った。ゲームプラン通りにいかなかった」「再調整して分析し、修正するためにベストを尽くさなければならない。そして再戦ではきっちり仕事をしなければならない」

 プロモーターのエディー・ハーン(Eddie Hearn)氏は当初、ジョシュアは今回の敗戦から立ち直れないのではないかとの見解を示したが、ジョシュア自身は不調だった原因に関して言い訳を探すようなことはしないと話している。

「自分に何かあったのではと疑いや心配の声が寄せられている」「皆さんにこう言いたい。『私は戦士であり、良いことも悪いことも受け入れなければならない。そして土曜日(1日)は負けを受け入れた』と」

「アンディ・ルイスを祝福する。彼にはチャンピオンでいられる期間が半年ほどある。彼はベルトを守らなければならない」「(再戦の場所が)ニューヨークでもイングランドでも自分は構わない」 (c)AFP