【6月6日 AFP】(更新)サッカー国際親善試合が5日、各地で行われ、コパ・アメリカ(2019 Copa America)に出場するブラジルはカタールに2-0で勝利した。この一戦ではネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が右足首の靱帯(じんたい)を断裂し、試合後にコパ・アメリカを欠場することが発表された。

 ブラジルサッカー連盟(CBF)は「けがの深刻度から見て、ネイマールは出場に間に合わない」とコメント。コパ・アメリカの開幕を約1週間後に控える開催国のブラジルにとって大きな打撃となった。

 負傷により試合開始から20分足らずでピッチを後にしたネイマールはベンチへと戻り、手で顔を覆い取り乱した様子だった。その後、大きな氷のうを右脚に巻いたネイマールは、2人のスタッフの肩を借りながら控室に引き揚げた。

 ブラジルは16分にリシャルリソン(Richarlison)が先制ゴールを奪うも、その1分後にはネイマールが右足首を痛めて途中退場。24分にはガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)が追加点をマークしたが、注目はネイマールに集中した。

 またこの試合に先立ち、CBFのロジェリオ・カボクロ(Rogerio Caboclo)会長はピッチの外で性的暴行疑惑が浮上しているネイマールについて、コパ・アメリカの出場を強調していた。

 カボクロ会長は4日にもネイマールがコパ・アメリカに出ると発表していたが、その後にCBFのフランシスコ・ノヴェレッテ(Francisco Noveletto)副会長がネイマールの出場辞退に「賭け」てもいいと発言したと国内メディアで報じられたことを受け、2日連続で同選手の出場を強調していた。

 またノヴェレッテ副会長は「今の彼はコパ・アメリカに出場し、記者に顔を合わせられる精神状態にない」とコメントしていたが、国内ニュースサイトのGloboesporte.comによれば、カボクロ会長はノヴェレッテ副会長の発言について「CBFの考え」ではないと話しているという。

 ネイマール本人は1日、インスタグラム(Instagram)に投稿した映像の中で、フランス・パリのホテルで女性に性的暴行を加えたという自身にかけられている疑惑を否定。映像の中で、メッセージアプリのワッツアップ(WhatsApp)上でのメッセージや、この女性がベッドの上で上半身裸になっている写真を投稿した。

 レイプの疑いに加え、女性の個人情報をSNSで公開したことについて警察は捜査を開始している。(c)AFP