【6月4日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)は3日、中心選手のクレイ・トンプソン(Klay Thompson)が左ハムストリングを痛めて5日に行われるNBAファイナル(7回戦制)第3戦への出場が危ぶまれていることに加え、控え選手のケヴォン・ルーニー(Kevon Looney)が無期限で離脱することを明らかにした。

 昨季王者のウォリアーズは、またしても負傷者が出るという新たな困難に直面している。トロント・ラプターズ(Toronto Raptors)とのNBAファイナルは現在1勝1敗で並んでおり、第3戦と第4戦は地元カリフォルニア州で行われることになっている。

 ラプターズに109-104で勝利した2日の第2戦で、試合時間残り7分59秒に左脚を痛めてコートを後にしたトンプソンは、3日に行われたMRI検査で左ハムストリングの軽度の肉離れと診断された。

 ウォリアーズを率いるスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は、「クレイは大丈夫だと言っているが、彼は死にかけていても気丈に振る舞う」「様子を見ていくことになる。彼はハムストリングを痛めてしまった。本人は大したことはないと思っているようだが、この先どうなるか分からない」と述べた。

 一方、第2戦で途中退場したルーニーについてチームは胸部の打撲と発表したものの、カーHCは試合後、問題があるのは「肩の周辺」であると明かした。同選手はMRI検査で肋(ろく)軟骨を骨折していることが判明した。

 3季連続にして直近5年間で4度目のファイナル制覇を目指しているウォリアーズは、ケビン・デュラント(Kevin Durant)が右ふくらはぎのけがですでに1か月近く離脱している。

 そうした中でカーHCは、ラプターズとのシリーズに万全の体調でプレーできる選手を探すのに苦労しており、「けが人全員の様子を見ていくことになる」とすると、「どんな時も控え選手は必要だが、けが人が多い時はなおさらだ」と述べた。

 カーHCはまた、NBAファイナルで2度の最優秀選手(MVP)選出を誇るデュラントについて、復帰前に練習に参加する必要があるとしながらも、4日の練習に参加して5日の第3戦で戻ってくる可能性については「あり得る」という認識を示した。(c)AFP/Jim SLATER