IS幹部の元妻、CIAによる最高指導者捜索を手助け 暴行された米女性にも言及
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■「ミューラーさんのことが好きだった」
イブラヒム容疑者はさらに、ミューラーさんが2014年9月にシリア東部の都市シャダディ(Shadadi)にあった自宅に連れて来られたと明かした。同じ頃に、性奴隷とするために拉致された同国の少数派ヤジディー(Yazidi)教徒の女性たちもやって来たという。
「ミューラーさんはヤジディー教徒と異なる扱いを受けていた」「彼女のための生活費、店で買い物するための小遣いがあった」
またミューラーさんについて、「とても感じのいい女性で、私は彼女のことが好きだった。とても礼儀正しかったし、私は彼女のことを尊敬していた」とも語り、「一つ言えることがあるとしたら、彼女はうまく悲しみや痛みを隠していた」と話した。
イブラヒム容疑者が最後にミューラーさんに会ったのは、バグダディ容疑者がイラクから到着した2014年の後半で、「バグダディ容疑者はミューラーさんを起亜自動車(Kia Motors)製の質素な車に乗せ、ラッカ(Raqa)へ連れて行った」という。
その3か月後、イブラヒム容疑者は報道でミューラーさんが死亡したことを知った。26歳だった。
IS戦闘員らは、2015年2月に米国主導の有志連合による空爆で死亡したと主張。米当局は、ミューラーさんが死亡した際の状況について、今も分かっていないとしている。(c)AFP