【5月30日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2019)は29日、女子シングルス2回戦が行われ、大会第4シードのキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)は体調不良を理由に途中棄権した。

 この日、スロバキアのヴィクトリア・クズモワ(Viktoria Kuzmova)と対戦した27歳のベルテンスは、第1セット1-3、15-40とリードされたところで医師を呼び、「体が震え、力が入らない」と訴えた。

 前哨戦のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)を1セットも落とさずに優勝するという女子では初の偉業を成し遂げ、全仏オープンに乗り込んでいたベルテンスは、今大会の優勝候補の一人とみられていた。

 全仏では2016年大会で4強入りを果たしているベルテンスは「きのうの練習では問題なかったが、きょうは午前3時に目が覚めた。嘔吐(おうと)し、一日中下痢の症状が続いていた」とコメントした。

「試合前は少しましになったが、ウオーミングアップを始めるとまた調子が悪くなった。もう体力が残っていなかった」「タイミングが悪い。ここ数週間は素晴らしかったのに」

 ベルテンスの棄権により勝ち上がったクズモワは3回戦で、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)で準優勝した第26シードのジョアンナ・コンタ(Johanna Konta、英国)と対戦する。(c)AFP