【5月29日 AFP】米トーク番組の人気司会者エレン・デジェネレス(Ellen Degeneres)さんが、31日に配信予定のネットフリックス(Netflix)のトーク番組の中で、10代の頃に母親の当時の夫から性的暴行を受けたと告白した。
 
 デジェネレスさんは、「それは本当に恐ろしく、ひどい話で、その詳細をこれから話す唯一の理由は、他の少女たちが同じ目に遭うことが決してあってほしくないからです」と切り出し、15歳か16歳の頃に受けた性被害について語った。

 当時デジェネレスさんの母親は乳がんと診断されており、継父はたびたび、デジェネレスさんの胸にもしこりがないか確認しなくてはと言って執拗(しつよう)に胸を触ったという。

 デジェネレスさんは当初、母親の幸せを壊すことを恐れて、母親に打ち明けなかったという。「私は母をかばうべきでは全くなかった」「自分自身を守るべきだったが、数年間は母に話さなかった。打ち明けたのは、母が継父と一緒に暮らすようになってから18年たった頃で、母は私を信じなかった」と振り返った。

 継父はこれに対する説明を何度も変え、母親は最終的に継父と別れたという。継父はすでに死去している。

 デジェネレスさんは、今回の告白が他の女性たちの背中を押すことになればと願っている。

 デジェネレスさんは1997年に同性愛者であることを公表。2005年に雑誌「アリュール(Allure)」のインタビューで初めて性的被害を打ち明けた際、性的暴行を受けたことが自身の性的指向に影響を与えたわけではないと断言している。(c)AFP