【5月29日 AFP】ブラジルで刑事事件の捜査などに当たる文民警察は28日、殺人事件などの大規模捜査「オペレーション・クロノス(Operation Cronos)」を全国のほとんどの州で実施し、1日で968人を逮捕したと発表した。逮捕者には家庭内暴力や性差別に基づいた殺人の容疑者56人が含まれている。

 今回は昨年8月に実施したオペレーション・クロノスの第1段階に続くもので、各州の警察は写真や映像を含めた捜査の更新情報を即時にソーシャルメディア上に投稿して情報を共有した。オペレーション・クロノスの第1段階で警察は、殺人、性別に起因する殺人、家庭内暴力などの容疑者およそ3000人を逮捕した。

 米州機構(OAS)の米州人権委員会(IACHR)は今年2月、ブラジルでは今年に入ってから少なくとも126人の女性が性差別を理由として殺害されていると指摘し、性別に起因する暴力のまん延に「深い憂慮」を表明していた。(c)AFP