【5月29日 AFP】サッカースペイン元代表のラウル・ブラボ(Raul Bravo)氏をはじめ、現役選手や元選手、クラブ関係者ら10人が28日、八百長に関与した疑いで同国の警察に身柄を拘束された。警察と関係筋が明らかにした。

 正確な地名は明かされていないが、警察は複数地点の家宅捜索を行い、「1部の現役選手と元選手、2部の現役選手、あるクラブの幹部」の合計11人の身柄を拘束する作戦を敢行中で、現時点でマドリードなど六つの場所で10人を逮捕したと発表している。

 捜査に近い匿名の情報筋によれば、八百長は今季と昨季の試合で行われたとみられ、その中には元ブラジル代表のロナウド(Ronaldo)氏が昨秋オーナーとなったレアル・バジャドリード(Real Valladolid)の試合もあるという。

 情報筋は容疑者の名前も挙げており、レアル・マドリード(Real Madrid)とスペイン代表でプレーした38歳のブラボ氏や、1部バジャドリードのボルハ・フェルナンデス(Borja Fernandez)、イングランド2部のリーズ・ユナイテッド(Leeds United)に所属し、今季は期限付きでスペイン1部のヘタフェ(Getafe CF)でプレーしたサムエル・サイス(Samuel Saiz)らが含まれている。

 また、今季1部に昇格したものの、1年での2部降格が決まったSDウエスカ(SD Huesca)の会長も作戦の対象になっているが、具体的に誰が逮捕されたのか、詳細は判明していない。

 11人は、八百長と犯罪組織への所属、資金洗浄が疑われている。警察は数か月に及ぶ捜査で「容疑者たちがさまざまな選手の合意を取り付け、1部から3部の少なくとも3試合で『八百長』を行ったという確認が取れた」と述べている。(c)AFP/Thomas ALLNUTT