スペインサッカー連盟会長らを逮捕、汚職などの疑い
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【7月19日 AFP】スペイン警察は18日、汚職などの疑いで、スペインサッカー連盟(RFEF)のアンヘル・マリア・ビジャール(Angel Maria Villar)会長らを逮捕するとともに、連盟事務所の家宅捜索を行った。
司法関係者によると、国際サッカー連盟(FIFA)の上級副会長も務める67歳のビジャール容疑者には、自身の立場を不正に使って連盟の資金を横領したことをはじめ、複数の疑いがかかっているという。
FIFAの要職に就いた経歴もあるビジャール容疑者だが、逮捕についてFIFAはコメントを控え、広報担当者がスペイン「国内の問題だ」と語るにとどめた。
またビジャール容疑者の息子ゴルカ(Gorka Villar)氏、連盟副会長で財政責任者のフアン・パドロン(Juan Padron)氏も、捜査との関連で身柄を拘束された。関係者は、特に国際親善試合で得た収益を横領した疑いが捜査の焦点になっているとAFPに話している。
今回の件では、政治犯罪や金融犯罪を扱う裁判所の予審判事の下、「共謀、詐欺、横領、文書偽造」の容疑で捜査が行われている。マドリード(Madrid)郊外の連盟本部の他、複数か所の家宅捜索を行った警察によれば、会長には親善試合を不正に利用して息子に便宜を図った疑いがあり、スペインメディアは、2016年6月に開催されたスペイン対韓国戦もその一つだと報じている。
ビジャール容疑者は逮捕の数時間後、ラフな服装で警察官に付き添われながら連盟の事務所に入っていった。
政府のイニゴ・メンデス・デ・ビーゴ(Inigo Mendez de Vigo)報道官は、ビジャール容疑者逮捕の報道に対して「全員が、例外なく法律に従わなければならない」と国営放送で話した。
欧州サッカー連盟(UEFA)の会長代理を務めた経験を持ち、現役の副会長でもあるビジャール容疑者は、1988年にスペインサッカー連盟会長に就任。5月に無投票で8選されていた。(c)AFP/Gabriel RUBIO GIRON