■「中国はプランBを用意していない」

 iPhoneを壊すという考えは「単なる偽りの愛国心」にすぎないという人もいる。なぜなら、任氏自身が、家族はアップルの製品を使っていることを認めているからだ。

 中国人民大学(Renmin University)米国研究センター(American Studies Centre)の時殷弘(Shi Yinhong)主任は、「ファーウェイに損害を与えようとする米国の試みは単なる遅延作戦にすぎず、こう着状態には至らない」と指摘する。

 だが、中国のハイテク部門は米国の技術に大きく依存しており、苦しい時期が長期に及ぶ覚悟をしておかなければならないと時氏は言う。和解の余地を残す米国の扉は閉まろうとしているとして、時氏は続けた。

「中国はまだ、プランB(代替案)を用意していない」 (c)AFP/Poornima WEERASEKARA