【6月10日 AFP】(更新)全仏オープンテニス(French Open 2019)は9日、男子シングルス決勝が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が6-3、5-7、6-1、6-1で第4シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を下し、歴史的な12度目の大会制覇を果たした。

 2年連続で同じ顔合わせとなった決勝でティエムの果敢な挑戦を退けたナダルは、これで同一の四大大会(グランドスラム)を12回制した男女通じて史上初の選手となった。33歳のナダルにとっては、これがツアー通算82個目のタイトルとなった。

 またグランドスラムの通算優勝回数を18とし、歴代最多の同20を誇るロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)との差を2としている。また、3位には準決勝でティエムに敗れたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が同15で続いている。

 世界ランキング2位のナダルはローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で2005年から2008年に4連覇、2010年から2014年に5連覇、そして2017年から今回にかけて再び3連覇を達成。大会での通算成績も驚異の93勝2敗としている。

 ナダルは試合後「ドミニクにおめでとうと言いたい。彼も勝利に値したので申し訳なく思う」「でも彼には将来何度もチャンスがある。信じられない才能を持っているし、未来へ向けて励ましたい」と話した。「また優勝できたのは夢のようで、信じられない瞬間だ。ここで最初にプレーした2005年の時は2019年までプレーしているなんて思いもしなかった」「本当に特別だ」

 一方のティエムは「とても悔しい」「この2週間は全力を尽くした」とした上で、「ラファ、おめでとう。あなたは素晴らしいチャンピオンであり、僕たちの競技のレジェンドだ」「いまもプレーしていることをうれしく思う。12回も優勝するなんて異次元だ」とナダルをたたえた。「また絶対に挑戦する」 (c)AFP/Dave JAMES