【5月22日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領はホワイトハウス(White House)で21日、ミクロネシア連邦など小国ながら戦略的に重要な太平洋の島国の首脳らと会談し、太平洋地域における米国の主導的役割を強調した。

 会談にはミクロネシア連邦の他、パラオ共和国やマーシャル諸島共和国の大統領らが出席。太平洋地域で増大する中国の影響力を米国が押し返す中、短時間ながら象徴的だった会談は、太平洋諸国に対する米国の支援姿勢を示すものとなった。

 会談後の共同声明で各国は「自由で開かれ、豊かさに満ちたインド太平洋地域でのわれわれの利益を共に再確認した」「海上貿易にとって太平洋が重要かつ活気ある回廊であり続けることは、われわれの相互利益だ」と表明。

 この共同声明は、かつて米国が独占支配していた太平洋地域に海軍力を拡大している中国へのメッセージとも受け取れる。

 米政府は太平洋諸国に多額の財政支援を行っている見返りとして、広大な海域全体に広がる軍事基地ネットワークを構築するために、各国の領域を利用している。(c)AFP