【5月19日 AFP】オーストラリアで18日、総選挙の投開票が行われ、与党勢力である自由党主導の保守連合が事前の予想に反して勝利を収めた。スコット・モリソン(Scott Morrison)首相は「私はいつも奇跡を信じていた!」と勝利宣言した。

 自由党の内紛を経て穏健派マルコム・ターンブル(Malcolm Turnbull)前首相の後継として昨年8月に就任したモリソン首相は、喜びもあらわに「オーストラリアは何て素晴らしいんだ!」と叫んだ。

 モリソン首相率いる自由党と地方を拠点とする国民党による保守連合が過半数の議席を獲得できたかはまだ判明していないが、野党労働党のビル・ショーテン(Bill Shorten)党首はメルボルンで愕然(がくぜん)とした表情の支持者を前に「労働党が次期政権を組閣できないことが明らかになった」と述べて敗北を認めた。ショーテン氏は「国益のため、私は先ほどスコット・モリソン首相に祝福の電話をした」と語り、敗北の責任を取って労働党党首の座を退くことも明らかにした。

 過去数か月間の世論調査では、6年間野党の座に甘んじてきた労働党が優勢とみられていたが、与党側の勝利という予想外の結果となった。(c)AFP/Andrew BEATTY / David MILLIKIN