【5月16日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのメジャー第2戦、第101回全米プロゴルフ選手権(2019 PGA Championship)に出場するタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は15日、大会前に行われる最後の練習ラウンドに姿を見せず、休養に充てた。

 43歳のウッズは、11年ぶりのメジャー優勝を果たした先月の第83回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2019)を最後に大会に出場していないが、先週に全米プロの会場であるニューヨーク州ロングアイランド(Long Island)のベスページステートパーク・ブラックコース(Bethpage State Park Black Course)で5時間以上にわたり練習を行い、13日の早朝にも9ホールを回った。

 ウッズは14日、「大会が進むにつれて、体力が重要になってくるのは間違いない」「4日間にわたるタフな大会では、心身共に大きな負担がかかる」と話した。

 16日の午前8時24分に10番ホールからティーオフするウッズは、第147回全英オープン(The 147th Open Championship)の王者フランチェスコ・モリナリ(Francesco Molinari、イタリア)や昨年の全米プロを制したブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)と同組で予選ラウンドを回る。

 ウッズは14日、練習の管理について「ここのところ体の状態はとても良いと感じている。練習ラウンドも良い感じだった。最近はしっかりとトレーニングしてきた」と話した。「先週に到着し、コースの細かいチェックに多くの時間を割いた。単純にコースが大きいというだけでなく、そのレイアウトなどを考えれば、非常に長い戦いになる」

 仮にウッズが優勝すれば、1975年のジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏以来となる同一年にマスターズと全米プロを制した選手になる。

 また、世界ランキング6位のウッズが今回の全米プロで優勝した場合、同1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)が単独11位以下でフィニッシュし、同2位のジャスティン・ローズ(Justin Rose、イングランド)と同3位のケプカが共に単独2位に入れなければ、ウッズは2013年3月以来となる1位に返り咲きを果たす。

 さらに、ウッズがこの大会を制覇すれば、サム・スニード(Sam Snead)氏が持つ米ツアー最多82勝の記録に並び、ニクラス氏の史上最多メジャー18勝にもあと2勝に近づく。(c)AFP/Jim SLATER