【5月15日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が14日、2020年東京五輪への出場に意欲を見せた。43歳となる今、体をいたわるために練習の効率化と出場大会の絞り込みを検討しているウッズだが、いまだ出場経験のない五輪は例外になるかもしれないと考えている。

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 ウッズは「五輪に出たいかって? そうだ。まだプレーしたことがないし、もちろん、43歳となる自分にこの先何度もチャンスがあるわけじゃない」とコメントし、来季は五輪の出場枠を確保するために出場する大会を増やす可能性を示唆した。

「初めての経験で、チームに入れるなら大歓迎だ。代表争いは厳しい戦いになる」「何大会くらいプレーするか、出場する試合を増やすかは、いずれ答えが出るだろう」「今言えるのは、今年と同じように大舞台で良いプレーができれば、なるようになるということだけだ」

 世界ランキング6位のウッズは、4月のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2019)で11年ぶりのメジャー優勝を果たし、今週の第101回全米プロゴルフ選手権(2019 PGA Championship)ではメジャー16勝目を狙う。全米プロの開催時期が8月から5月へ移行した中で、ウッズが大会を挟まずにメジャーに臨むのは6回目となる。

 2週間前のウェルズ・ファーゴ選手権(Wells Fargo Championship 2019)を欠場した理由について、ウッズは精神面の準備不足を挙げ「自分は常に休息を求めている。クウェイルホロー・クラブ(Quail Hollow Club)でもプレーしたかったが、正直に言えば、練習と準備にたくさんの時間を費やす日々に戻る気になれなかった」と話した。

 それでも、全米プロにはモチベーション高く臨んでいる。結果次第では2013年3月以来となる世界ランキング1位返り咲きもあるほか、自身5回目の全米プロ優勝を飾れば、サム・スニード(Sam Snead)氏が持つ米ツアー最多82勝の記録に並び、ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏の史上最多メジャー18勝にもあと2勝に近づく。

 練習ラウンドの量も13日と15日の9ホールだけに抑えているウッズは「今大会に関しては状況が異なる。十分に時間を取れたし、よく休んで準備ができたと感じている」とコメントしている。

「今後もそこ、つまりプレーと休養の割合は気になるところだ。個人的には、この1年半で十分ラウンドしてハードワークし、何とか自分のゴルフを取り戻せたと思っているから、今後はそれを維持する番になる」「今はフレッシュな状態のときのほうが感触が良い。体が以前のようにすぐ立ち直り、同じように回復するわけではないことを認識する必要がある」 (c)AFP/Jim SLATER