【5月16日 AFP】欧州航空機大手エアバス(Airbus)とフランス・パリの地下鉄を運営するパリ交通公団(RATP)は15日、空飛ぶ車をパリの都市交通網に組み込む可能性について調査することを明らかにした。

 声明によると、両社はパリおよびイル・ド・フランス(Ile de France)地域圏における「都市の空中移動サービスの実現可能性を調査する」という。

 エアバスのギヨム・フォーリ(Guillaume Faury)最高経営者(CEO)は、「エアバスは自動・無人技術の実証モデルを開発中だ」とし、「これはもはやSFではなく現実だ。今日、技術的ツールはすべてそろっている。ただこの技術を日常生活に組み入れるには安全性という最優先事項を危機にさらしてはならない」と述べた。

 パリのバスや列車、地下鉄サービスを運営するRATPのカトリーヌ・ギルアード(Catherine Guillouard)CEOは、大量輸送が同社の基幹事業であることに変わりはないとした上で、「将来のスマートシティー向けの新たな輸送形態・サービスの開発も模索している」と明らかにした。

 空飛ぶ車は米航空企業のテラフジア(Terrafugia)による「トランジション(Transition)」やスロバキアで生産された「エアロモービル(Aeromobil)」など、世界でいくつか開発が進んでいる。(c)AFP