【5月15日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が、全仏オープンテニス(French Open 2019)の開幕まで2週間を切る中、今週出場するイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2019)で重視するのは、クレーコートでより実戦をこなすことだと語った。

 四大大会(グランドスラム)通算20勝のフェデラーは、3回戦敗退となった2016年からイタリア国際に出場しておらず、その前年には決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れ4度目の準優勝に終わった。

 世界ランキング3位のフェデラーは15日の初戦を控え、「たとえどんな結果に終わっても、この舞台で試合をこなすことが自分のためになると考えている」と話した。

 第3シードに入り1回戦を免除されたフェデラーは、フランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)を6-3、6-7(3-7)、7-6(7-4)で下したジョアン・ソウザ(Joao Sousa、ポルトガル)と対戦する。

 37歳のフェデラーは全仏オープンを1度しか制していないが、先週のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)では、10年ぶりのローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)制覇へ向けて期待を高めるパフォーマンスを見せた。

 フェデラーは準々決勝でドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)に敗れたが、全仏オープンでラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)やジョコビッチに次ぐ優勝候補の一人とみられている選手を相手に試合中盤まで優位に進め、マッチポイントを2度握った。

 フェデラーは「マドリード・オープンではうまくプレーできたと思っている。だから『さあ、マドリードと同様に大好きなローマに行こう』と言った」と語った。

「マドリード・オープンの会場は難しい。もっと標高が低い場所のほうが私には合っているかもしれないと感じた」「(イタリア国際でプレーすることは)刺激的だし、スイスのコートで練習するよりもわくわくする」「イタリア国際と全仏オープンで自分がどのようなプレーをし、どのような結果を手にできるか楽しみだ」 (c)AFP/Emmeline MOORE