【5月15日 AFP】女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が14日、膝の痛みが再発したとして、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)のシングルス2回戦を棄権した。

 膝の故障で離脱し、今大会が2か月ぶりの復帰戦となっていたセレーナは、この日の2回戦で姉のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)と対戦する予定だったが、試合前に棄権を発表した。

 前日の1回戦ではレベッカ・ペテルソン(Rebecca Peterson、スウェーデン)に快勝していたが、「左膝の痛みのせいで」今大会でのプレーを続行できなくなったという。

 37歳のセレーナはコメントを発表し、「これからはリハビリに集中する。全仏オープンテニス(French Open 2019)、そして来年再びローマ(イタリア国際の開催地)で皆さんに会うことを楽しみにしている」と語った。

 全仏オープン前の最後の前哨戦を棄権したことで、四大大会(グランドスラム)歴代最多タイの24勝目が懸かるローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)でセレーナがタイトルを狙えるかは微妙な状況となっている。セレーナは今季9試合しかプレーしておらず、クレーコートではわずか1試合しか戦っていない。

 セレーナの棄権を受け、1999年大会覇者のヴィーナスが、第7シードのスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)とジョアンナ・コンタ(Johanna Konta、英国)の勝者と対戦する3回戦へ駒を進めている。

 同日に行われた試合では、大会連覇中だった第5シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)が6-4、1-6、5-7でビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)に逆転負けし、初戦敗退となった。

 雨による2度の中断があった一戦では、シード選手として1回戦を免除されていたスビトリーナが第3セット5-2の場面でマッチポイントを握ったが、そこからアザレンカに巻き返され、2時間を超える激闘の末に敗れた。

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)で2度の優勝を誇るアザレンカは次戦、3回戦進出を懸けてガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)かダニエル・コリンズ(Danielle Collins、米国)と顔を合わせる。

 また、第4シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)と第8シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)は順当に3回戦進出を決めている。(c)AFP/Emmeline MOORE