【5月8日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を今シーズン限りで退団するフランク・リベリ(Franck Ribery)は7日、現役を終えた後に再びチームに戻ってきたいという望みを明かした。

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 前週末、今夏に契約を更新せず、12年にわたるバイエルンでのキャリアに終止符を打つと発表した36歳のリベリは、7日に行われた記者会見の場で、あと1、2年は現役を続行し、引退した後はバイエルンに戻ってきたいと述べた。

「来シーズンがどうなるかはまだ分からない。いくつかの選択肢がある」「あと1、2年は現役を続ける。そして、その後ミュンヘンに戻ってくると100パーセント確信している」

 バイエルンで具体的な役職に就くか問われたリベリは、重役と話し合ったと明かし、「そのことについては長く話してきた」「待たねばならない。しかし重要なのは、私が常にこのチームで居心地の良さを感じているということ」と語った。

 バイエルンのハサン・サリハミジッチ(Hasan Salihamidzic)スポーティング・ディレクター(SD)は昨年12月、リベリが引退後に何らかの役職に就いている姿を想像できると話し、「フランクはここで一時代を築いた。だから、彼が(引退後も)チームに残ってくれるならうれしい」とコメントしていた。

 リベリはオーストラリアやカタールのクラブへの加入がうわさされているが、次の移籍先は未定だという。

「(移籍先は)家族を連れていける場所でなければならない。僕たち家族は一つのグループ。人数も多いし、家族を残すことはできない」

 バイエルンで22個のタイトルを勝ち取り、チーム最多となる九つ目のリーグタイトルの獲得が間近となっているリベリは、最終節のフランクフルト(Eintracht Frankfurt)戦で本拠地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)のファンから盛大に送り出されるとみられている。

 リベリはバイエルンに別れを告げるのは難しいと明かし、「簡単なことではない。バイエルンでたくさんのことを経験し、いろんなものを勝ち取ってきたから」と話した。(c)AFP