【4月30日 AFP】イタリア・セリエAを運営するレガ・セリエA(Lega Serie A)は29日、先日行われたACミラン(AC Milan)とのイタリア杯(Italian Cup 2018-19)準決勝でファンが相手選手に人種差別的なチャントを浴びせたとして、ラツィオ(SS Lazio)に1年間の執行猶予付きのスタンド一部閉鎖処分を科したと発表した。

 敵地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で行われた一戦では、試合前と試合後にラツィオサポーターの一画からティエムエ・バカヨコ(Tiemoue Bakayoko)とフランク・ケシエ(Franck Kessie)に対してモンキーチャント(猿の鳴きまね)が飛んだ。

 また試合前には、ラツィオのファンがスタジアムの外で「このバナナはバカヨコのもの」と歌っていたことが確認されている。 

 レガ・セリエAは発表の中で「ミランのケシエと特にバカヨコに対して人種差別的なチャントを繰り返し浴びせたことについて、あの場にいた4049人のうち90パーセントの人に責任がある」と記した。

 さらなる人種差別的な行為が確認されるまで、ラツィオの過激派ファンが集まるスタディオ・オリンピコ(Olympic stadium)の北スタンドを閉鎖するという強制措置には猶予が与えられることになった。同スタンドは、来月15日に行われるアタランタ(Atalanta)とのイタリア杯決勝では使用可能となる。(c)AFP