【4月30日 AFP】米航空機大手ボーイング(Boeing)は29日、墜落事故が相次いだ同社の737MAX型機について、米連邦航空局(FAA)がソフトウエア修正を確認する試験飛行を来週末までに実施する見込みだと発表した。

【図解】2度の墜落事故を起こしたボーイング737MAX8型機

 ボーイングの報道官は、5月23日に行われるFAAと国際規制当局関係者らとの会合後に、ソフトウエア修正が認証されるだろうと述べた。この認証過程は、737MAX型機の運航再開に重要なステップとなる。一方、FAAの報道官は、試験飛行の日時についてはまだ明らかにされていないと述べた。

 737MAX型機は3月中旬、2度目の墜落事故を起こした後に世界各国で相次いで運航停止された。しかし米航空各社は、夏の間に運航が再開されることを期待している。

 ボーイングの経営陣は29日に行われた株主総会で、737MAX型機の設計や同機を市場に投じることで起こり得る過失などについて厳しい質問を浴びたにもかかわらず、信任を勝ち取った。

 ボーイングで最も高い人気を誇る737型機の最新世代で開発上の過失が報告される中、懸念する株主らは透明性の向上を求め、最高経営責任者(CEO)と会長職を分離する株主提案を行った他、ロビー活動などに関する情報開示を要求。だが、これらの提案に対する賛成票はいずれも30%余りで、同様の提案に対する昨年の採決よりは上回ったものの、過半数には届かなかった。(c)AFP