【3月29日 AFP】エチオピアでのボーイング(Boeing)737MAX8型機墜落事故で、捜査当局は、失速防止システムが機体が急降下する直前に作動していたという暫定的な結論を出した。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が29日、事情に詳しい関係者らの話として報じた。

 今月10日のエチオピア航空(Ethiopian Airlines)機の事故と、昨年のインドネシアのライオン航空(Lion Air)機の事故では計346人が死亡。この2つの事故の原因として、失速防止システム「MCAS」の誤作動が有力視されていた。

 同紙は、フライトレコーダーのデータを基に、MCASの誤作動が事故原因になった可能性が最も強く示されたと伝えている。

 米国政府の専門家がここ数日間、エチオピア政府が収集した詳細情報を分析。専門家らの間で見解が一致し、28日に米連邦航空局(FAA)が行ったハイレベルの状況説明会で報告されたという。

 ただこの暫定的な結論は、今後修正される可能性もある。エチオピア当局による初の報告書が、数日以内に提出される見通し。(c)AFP