【4月28日 AFP】今年1月に飛行機事故で不慮の死を遂げたエミリアーノ・サラ(Emiliano Sala)選手(当時28)のものとみられる遺体の写真がインターネット上で拡散していることから、英警察当局が捜査に乗り出している。

【特集】エミリアーノ・サラ選手搭乗機の墜落事故

 英南部ドーセット(Dorset)の警察はAFPに対し、「サラ氏の遺体と報じられている写真がソーシャルメディア上で共有されていると把握している」と文書で回答。さらに、何者かがこのようなことを行ったことに嫌悪感を覚えると述べ、「サラ氏の家族が非常につらい時期にあることは明白であり、これ以上の苦痛に耐えることになるべきではない」とし、この件について捜査中だと明かした。

 サラ選手の遺体とされる写真は、イングランド南部ボーンマス(Bournemouth)の霊安室で撮影されたものとみられる。

 フランス・リーグ1のナント(FC Nantes)からイングランド・プレミアリーグ、カーディフ・シティ(Cardiff City)への移籍を完了した2日後の1月21日、サラ選手を乗せた小型機は、カーディフに向かう途中、イギリス海峡(English Channel)で墜落。2月7日に海底に沈んだ小型機の残骸からサラ選手の遺体が収容された。

 英当局の調査によると、小型機の操縦士には商用飛行に必要な免許がなかった一方、フライトは操縦士と乗客が経費を分担する「私的」な飛行として許可されていた可能性があるという。(c)AFP