【2月10日 AFP】9日に行われた18-19イングランド・プレミアリーグのサウサンプトン(Southampton FC)対カーディフ・シティ(Cardiff City)の試合で、ホームのサウサンプトンのサポーターが、先日確認されたカーディフのエミリアーノ・サラ(Emiliano Sala)選手の死亡をあざけるようなジェスチャーをする出来事があった。クラブは試合後、当該サポーターをスタジアム入場禁止とする意向を発表している。

 サラ選手の事故では6日、海中に沈んでいた小型機の残骸から1人の遺体が収容され、翌日に同選手であることが確認された。この日のサウサンプトン戦は、カーディフにとってそれから初の公式戦となったが、試合終了後、ホームサポーターが陣取る一画にいた男2人が、カーディフサポーターの方へ向かって飛行機のようなポーズをとっている様子をとらえた動画がSNSに投稿された。

 クラブは2人が警察に引き渡されたことを明かし、この件に「厳正に」対処する姿勢を発表している。

「カーディフ戦の試合中に警察がファン2人の身柄を拘束し、詳しい事情を聴いたことを発表します」「引き続き警察と連携し、カーディフサポーターに向かって敬意を欠くポーズをとった人物を特定してまいります」「こうした振る舞いは、われわれの試合にあってはならず、セント・メリーズ(St Mary's Stadium)では許されないものです」「クラブはこの件に関わった人物に厳正に対処し、身元が特定されれば入場禁止の処分を科す予定です」

 サラ選手は1月21日に移籍元のフランス・リーグ1のナント(FC Nantes)のホームタウンからカーディフへ小型機で向かっていたが、飛行機がイギリス海峡(English Channel)のガーンジー(Guernsey)島付近で消息を絶っていた。パイロットのデビッド・イボットソン(David Ibbotson)さんはまだ見つかっていない。

 キックオフ前には、サラ選手を悼んで1分間の黙とうがささげられた。試合は後半ロスタイム3分のケネト・ゾホール(Kenneth Zohore)のゴールでカーディフが2-1の劇的な勝利を収め、降格圏を抜け出している。(c)AFP