【4月26日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)のユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は25日、優勝争いを繰り広げる中、必死にプレーしている今季のチームがマンチェスター・シティ(Manchester City)に食らいついているのはうれしい驚きだと認め、今シーズンはより良いことが訪れるきっかけになると話した。

 1990年以来となる1部リーグ優勝を目指すリバプールは、今季のプレミアリーグで1敗しか喫していないが、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督が率いる前年王者のシティに3試合を残して1ポイントのリードを許している。

 クロップ監督は、26日に行われるハダーズフィールド・タウン(Huddersfield Town)とのホームゲームを控えた記者会見で、シティが2-0で勝利した24日のマンチェスター・ダービーを見ている間、自身は落ち着いていたと記者団に明かした。

 指揮官は「予想通りの結果だった」とコメントした。

「ユナイテッドは特に前半、できる限りのことにトライし、やや不運な場面も一つか二つあった。しかし試合が終わってみると、現時点でユナイテッドはシティの攻撃を持ちこたえられないということが明白になった。だから、この結果には驚かなかった」

 クロップ監督はまた、シティとリバプールの両チームともがタイトルに値するものの、実際に優勝できるのは1チームだけだと話したグアルディオラ監督に同意した。

 映画『ハイランダー(Highlander)』に出てくる「生き残れるのはただ一人」という有名な一節を引き合いに出しつつ、軽快な調子で「最後に優勝できるのはわれわれのどちらか。ハイランダーのようだね」と話した。

「しかしわれわれは、ただリーグ王者になるためだけにシーズン終了までプレーするわけではない。もちろんそれは重要な目標であり、現チームがリーグ優勝に挑戦するのは今回が初めてだ。われわれが現時点で大接戦を演じているのは明らかであり、優勝する可能性はまだある。シーズン終了までに何が起きるかはそのうち分かる」

「こうしたことは初めてだが最後ではない。そういうものだ。人々がわれわれのリーグ制覇を望んでいるのは、ただ長年優勝できていないから。だからと言って、それで優勝の可能性が高まるわけじゃない」

「いまこうした状況に立ち、シティとこれだけ競っているのは驚きだと言える。昨シーズンは首位に25ポイントも離されていたからね。今年はまたそういうことにはならなさそうだ。だから本当に良いことだ」 (c)AFP