【5月5日 CNS】中国・江蘇省(Jiangsu)蘇州市(Suzhou)の街角にあまり目立たない店がある。「蛋餅(Danbing)(訳:卵を入れた小麦粉生地を薄く延ばして焼いた中国風卵クレープ)を売る、「王さんの蛋餅店」。

 安徽省(Auhui)出身の夫婦がこの20年、黙々と卵クレープを作り続けてきた。昨年からインターネット上で突然注目を浴びるようになり、地元の人気店になった。毎日、長い行列ができるようになり、南京や上海などから高速鉄道に乗ってわざわざ同店の卵クレープを食べに来る客も少なくない。

 妻の唐文娟(Tang Wenjuan)さんは、店の従業員らと共に毎日、1000枚以上の卵クレープを作る。一番速く作る時には1分間に2枚というスピードだ。1日にニラ25キロとネギ15キロを使う。店を閉める頃になっても注文が絶えないことも多い。インターネットの出前アプリ「餓了么(Ele.me)」経由の注文も非常に多い。唐さんによると、まったく同じトッピングの組み合わせと味付けの卵クレープを、20日間以上続けて注文してきた客もいたという。(c)CNS/JCM/AFPBB News