【1月26日 CNS】「あの焼餅(シャオビン)を作っている子どもすごくない?」

 最近、中国・安徽省(Anhui)阜陽市(Fuyang)にある牛肉スープ店で、小麦粉を材料として作る中国風のパン、焼餅を焼く「小さな子ども」の動画がSNSで広く拡散された。

 10歳前後のその小さな男の子は動画の中で、焼き釜のそばで火バサミを持ちながら、手際よく素早い動作で焼餅を皿に盛りつけ、客のテーブルまで運んでいた。子どもとは思えないその熟練した動作に、周囲の客や撮影者から多くの称賛を受けている。「こんな小さい子が、両親の手伝いをすることを理解しているなんて本当に賢い子だ!」

■技は「盗み見て」習得

「この動画の子どもは間違いなく私の息子です」。店主の申金雷(Shen Jinlei)さんは話す。息子の申佳楽(Jiale)君は今年12歳、妹の佳雪(Jiaxue)ちゃんとは双子の兄妹で、同市内の小学校に通う6年生だ。佳楽君はすでに1年以上もの間、父親が経営する店の手伝いをしている。

 2017年の夏休み頃に、申さん夫婦が猫の手も借りたいほどの忙しさに追われていた時のことだ。佳楽君は初めて、並べられた皿に焼餅を盛り付け、客の待つテーブルに運んでいったのだ。「お父さんが忙しそうだったから、自分でいくつか作ってみたよ」