【4月20日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領(76)は来週、2020年米大統領選への出馬を正式に表明する意向だと、米メディアが19日に報じた。民主党の候補指名争いで最有力になるとみられる。

 ベテラン政治家のバイデン氏は、過去に2度大統領選に挑んでおり、バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領政権では副大統領を務めた。複数の米メディアによると、同氏は24日に出馬表明のビデオを公開するという。

 すでに大統領選への立候補を表明した人たちを含め民主党進歩派の多くが国民皆保険といったリベラルな政策を掲げている中、バイデン氏は有力な中道派として今回の指名争いに参加することになる。

 一部の選挙専門家の間でバイデン氏は、2016年の大統領選でヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏を支持せずにドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領を誕生させた労働者階級の有権者の支持も得られる、地に足の着いた民主党員だとされている。

 米政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス(Real Clear Politics)」が16日に発表した民主党の指名候補になってほしい政治家の調査で、バイデン氏は31%の支持を集めた。(c)AFP